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第七回勉強会「教員」~まなびをつくるまで

こんにちは!中村義勝@東大3年です。

昨日行われたROJEの勉強会で、
僕は「教員」というテーマで発表させていただきました!
今回はそのことについてブログを書こうと思います。
これまでの発表者が、勉強会の様子を詳しく報告してくれているので、
僕は、勉強会までどのように考えていったか、
ということを詳しく書いてみようと思います。

……あれは初秋のころでした。笑

ROJEのミーティングで勉強会各回のテーマが決まったあと、
つぎつぎ発表者が決まっていきました。
しかし、「教員」の回は未定のままになってしまった。
そして誰も名乗りを上げない。
うーん、どうしよう。気まずい雰囲気。・・・
そこで僕が「じゃあ俺やります!」と名乗りを上げました。
個人的に教員論は最近とても興味があるテーマだったので、
誰もやりたいヤツがいないんだったら俺がやってやろう、
とそういう思いでした。

だから最初は、自分の興味がある教員養成論や教師論なんかをやりたいなー、
という、そういう軽い気持ちでいました。

しかし、冷静に考えてみると、ひとくちに「教員」といっても、
さまざまなテーマがあるんですね。

教師論、教員養成論、教職論、教育実践論、学校(経営)論……などなど。

一回のテーマでそれらを全部扱うことなんて不可能。
じゃあ、どうすればいいか。自分の話したいことはあるけど、それだけでいいのか。
……結構悩みました。

そこで、勉強会の目的に立ちかえってみて、
何をやるべきかを考えてみることにしました。

勉強会は、参加者すべての人たちにとっては、
教育の知識を増やし、発表や議論に参加することで教育について想いを強め、
問題意識を深めるためのもの。
とくにROJEメンバーにとっては、
今後の活動の糧になるような方向でそれを進めていかなければいけない。

そう考えてみると、やっぱり、教員について、
「参加者が知らないだろうけど本来知っておくべきこと」を知ってもらいたい。
そしてそれは、「みんなが活動しているなかで、知っておきたいと思ってること」
も踏まえて決めたい。
僕の中でそういう結論になりました。

ちょうど僕の回は、ROJE勉強会中間発表会の後ということもあり、
これまでの勉強会の反省を踏まえて切り出さなきゃいけないというプレッシャーがありました。
そこで、みんなの負担になっていた課題図書を取りやめ、
皆が知りたいことをアンケートにして聞いてみる、という試みをしてみました。
アンケートをとったところ、
「多忙というが、実際にどのくらい多忙なのか」
「忙しい忙しいというけれど、学校の先生の仕事ってどんなものなんだ」
という意見が多くありました。

そこで、
(1)【発表】「教員に期待されているものは何か」(理想)
・・・代表的な教師観や、現代における「理想の教師」像を探る

(2)【発表】「現代の教員の実情がどのようなものであるか」(現実)
・・・「教員の勤務の特徴」「現在の教員の多忙状況」

(3)【議論】教員に求められる素養やその形成過程について自分たちなりの考えを整理し、
     さらには、教員の現状に対してどのようなアプローチが可能かを話し合う。

という流れを設定しました。

【発表】の内容をざっくり言うと、

「理想の教師像」として、
○知識の教授
 「教師は知力を身につけさせるもの」

○人格的陶冶
 「教師は生徒の人格を育むべき、そのためには模範とならなければいけない」
 (→聖職者的教師像)

という大きな二軸があって、これは近代から基本的には変わっていない、
ただ現在においてはすごく細分化されている、
という状況を確認しました。

次に、「教員の勤務の特徴」として、以下の三点を挙げ、
実例を踏まえてそれぞれを詳しく解説しました。

(1)無境界性:「ここまでやればOK」という明確な境界がない
(例:ADHDの子へのケアはいくらしてもしすぎることはないが、
   そこばかり注力していたら他の子どもがおいてけぼりになってしまう)

(2)複線性:教師は色々な職務を複線的にこなしていかなければいけない。
     ときには優先順位を柔軟に組み替える必要がる。
(例:休み時間に採点をしようとしても、
   窓ガラスを割った子どもがいればその対応に移らなければいけない)

(3)不確実性:「この問題にはこう対応すればいい」という確実な手段がない
(例:元気な子には体育会系のノリで生活指導しても大丈夫だが、
   内向的な子に同じやり方をすると余計心を閉ざしてしまう)

そしてこれらから生じる、
教職の無定量性は、教員の多忙化、バーンアウト(燃え尽き症候群)を招いていて、
教員のメンタルヘルスは深刻な状況に陥っている。
これらの改善のためには、業務のスリム化や学校経営の改善などを通して、
教職を「義務感」ではなく「やりがい」にあふれる仕事にしていくことが求められている、
ということをお話しました。

その後は、【議論】です。
教師に必要な素質は何か、それを身につけるために学生時代にしておくべきことは何か、
ということを考え、発表してもらいました。
それぞれが自分に問いかけることができ、よかったのではないでしょうか。
特に今回は、早稲田大学の教職サークルT-teamから3人の参加者を得て、
教職志望者とそうでない人たち(ROJEメンバーは後者が多い)同士がお互いを知る、
という裏目的が達成されたかな、と思っています。
やはりこういう「異質な者同士が教育について議論する」ことができるところが、
ROJEの強みであると思うので。

今回扱った内容もかなり精選したつもりですが、
それぞれ詳しく見ていけば、それこそ境界無く勉強できるテーマです。
時間的余裕もなかったので消化不良のところもあったと思いますが、
まずは、こうしたテーマを知るひとつのきっかけになればよかったかな、と思います。

そして僕自身も、色々なことを学びました。
これは勉強会であって、たとえ教育論について素人(ガクセイの分際)であっても、
学びを期待して参加してる人たちがいる以上、
その人たちにとって得るものがあるよう、学びの場をデザインしなければいけない。
それを重荷に思ったら辛いだけですが、
自分の仕掛けでこれだけたくさんの人が何かしらの刺激を得てくれるんだ、
と素直に喜ぶことができれば、こんなに楽しいことはないだろうと思います。
学びをデザインするというのは難しいし、反省をしたらキリがないけど、
でもやっぱり面白い。
そう確認できたことは、僕自身にとっても大きな学びでした。

なお、発表スライド数は45枚。
文字が大きいというのもありますが、手前みそながらなかなかの力作です。
興味のある方はご連絡くださいませ。笑

ではまた!

教育格差グループワーク中間発表、終了っ!

ここ最近祭りのごとき忙しさだった教育格差グループワークの中間発表が終わりました―!!!!
うぉ――――!!!!!

あ、安田直彦です。

後期から、ROJEでは新たにプロジェクトを立ち上げることを目標に
「教育格差」「いじめ」「市民教育」の3つのグループワークを行ってきました。
その最初の山として、OBを招いての中間発表が昨日あったんですが、
そこに至るまでがもー大変だった……( ´Д⊂)

ほんと当日の朝3時までほとんどなにも決まらなくて、
他のメンバーに深夜まで付き合ってもらって泣きごとを吐きながらコンセプトを詰めたり、
忙しすぎて丸一日何も口にしなかったりしたけど、なんとか発表の形に持っていけました。

これもふがいないリーダーを支えてくれたメンバーあってだと思います。
よしかつさん、いっちーさん、そらお、よこしまさん、みんな、本当にありがとうございます。

こんなこと言うとまるで大団円みたいですが、
まだこれはほんの序の口で、12月の最終発表、
その後のプロジェクト化まで見据えてこれからもがんばってこうと思います。
今後ともよろしくお願いします。

社会人の方はもちろんROJEメンみんなからフィードバックをたくさんもらえたのは、
本当に自分のためにも良かったと思います。
プレゼンをやるたびに思うのが、「一番学びを得られるのは発表者」だということ。
というわけで、これからもまっさきに手を挙げてどんどん経験値ためてこう、ということで。

また一山越えたら、ご報告しますね♪

勉強会、スタート!

こんにちは!
東京大学教育学部3年の古田雄一です。

もはやすっかり古株となってしまいましたが(笑)、
今でも学生事務局の活動には、定期的に参加させてもらっています。

さて、10月に入り、学生事務局では新しい活動をスタートしました。
それが、タイトルにもある「勉強会」です。

…と書くと、このブログをきちんと読んでくださっている方の中には、
もしかしたら、「あれ?」と思う方もいるかもしれません。
それもそのはず、実は以前にも「勉強会」を実施したことがあるんです。
今から1年半ほど前に、小規模ではありましたが、教育に関する本を読んで、
意見交換や議論をするという勉強会をやったことがありました。

そのときは、その後他のプロジェクトが大変だったこともあって、
試験的な実施で終わっていましたが、そのときの満足度が高かったこともあり、
「本格的に勉強会をやろう!」ということになりました。

勉強会の意義としては、大きく分けて2つあります。

1つは、勉強会をすることで、教育に関する知識や考え方などを学ぶことができ(インプット)、
僕らの日々の活動(アウトプット)の質を、より高いものにできるということ。

もう1つは、勉強会という場を通して、ROJEメンバー同士で教育について語り合う
機会ができ、互いの教育観について知ったり、メンバー同士の交流を図ったり
することができるということです。

また、勉強会のスタイルとしては、毎週テーマと担当者を決め、その担当者の
プレゼンと、その後のディスカッションという2部構成で行うことになりました。
さらに、毎週行う勉強会とは別枠で、「市民教育」「教育格差」「いじめ」の
3つのグループを設置し、有志で集まってこれらのテーマについて
考えを深め、自分たちのプロジェクト案を考えようという「グループワーク」も設けました。

そして、先週末に、第1回の勉強会が開かれました。
テーマは「学力」。教育を考える上ではずせないテーマですね。
担当者は僕でした。

「学力」と一口に言っても、関係する範囲はかなり広いので、
どのようにプレゼンを作り、議題を設定しようかと悩みました(笑)
ただ、第1回ということもあり、プレゼンは、「学力」に関する諸議論を
概観できるものがいいかな、と考え、「学力低下問題」と「学力とは何か?」と
いう2部構成にしました。

「学力低下問題」では、学力低下に関する論争をひもときました。
そして、学力が低下したかどうかということについては、いろんな見解があるものの、
学歴神話の崩壊や、子どもを取り巻く環境の変化などを背景として、
“できない”層を中心に勉強離れが進み、学力低下が見られていると
いうところで、ある程度の共通項があるという話をしました。

そして、「学力」を考える上ではずせないのが、「学力とは何か?」という問い。
ここについては、あまりプレゼンでは提示せず、参加者の皆さんにディスカッションの中で
考えてもらいました。様々な意見が出て、良いディスカッションになったと思います。

会の最後で話しましたが、「今必要な学力とは何か?」という問いに対する答えは
一つではありません。ただ、大事なのは、「学力」という、普段当たり前のように使っている概念を、
改めて考え直してみるということで、その機会をこの勉強会で作ることができたのは、
とても有意義であったと感じています。

これからの勉強会にも期待していきたいところです!
もし僕らの勉強会に興味を持った方がいれば、ぜひ気軽に顔を出してみてくださいね。

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