学生×長田百合子 「大学生と語る教育」 場所:1階音楽室
イントロダクション
今どきの大学生と親世代がトークを展開。常に現実を正視してきた長田先生の実体験に基づく真に迫ったお話の数々に、会場にいた人々はいつの間にか聞き入っていた。
企画の概要
●人の前で苦しいと語れるうちはまだ本当に苦しくない
壮絶ないじめの中で長田先生自身が感じたことは、「人のせいにするときりがない」「自分にも原因があるんじゃないか」ということ。そうして「弱い自分」が「悪い自分」に変わる。自分を責め続ける日々が続いたと言う。
でも夢だけは捨てなかった。それがここまで辿りつけた理由だと強く語る。苦い記憶を毅然と語る長田先生だからこそ語れる真実が、そこにはあった。
●カウンセラーとは違うメンタルケア
過去のことを聞いても、夢や希望は見えない。他人である以上、本当にその子を理解することは出来ない。上辺だけの言葉で救われる子どもなんていない。
でも、これから分かり合っていくことは出来る。目の前にあるものを二人で感じることはできる。
だから今これからの話をするんだ。これが長田流のメンタルケア。長田先生は熱く語った。
●『見守る』ということ
カウンセリング・児童相談所・保健室・メンタルケア。数え上げればきりがないが、これらにすがる子どもというのは、治そうとする意思のある子どもである。
統合失調症・神経症・自律神経失調症。心療内科はこれらの子どもに病名をつけ、学ぶ意思のある子を病気扱いにする。
自立の様子を遠くから見つめること。それが『見守る』ということ。
子どもの意思を尊重できない社会でどうする。病気扱いして邪魔するなんてもってのほかだ。長田先生は静かに怒った。
●本音を言える大人がいない
「不登校だから」「やれば出来るんだから」何かと理由をつけて甘やかすことがどうして子どものためになるだろうか。
子どもに好かれようと媚びてどうするのか。キレイゴト・腑抜けたことばかりを口にしてどうするのか。そんなカッコワルイ大人になってどうするんだ。
本音でぶつかれる大人になれ。やっちゃいけないことをダメだとしっかり言える大人になれ。そして子どもに尊敬されるカッコイイ大人になれ。長田先生は何度も繰り返した。
●『命』を守る
子どもの命を守るのは子ども自身だ。なのにどうしてそのことをもっとちゃんと教えないのか。大人が守ろうとしてばかりでは、子どもはどんどん自分本位になっていく。
自分よりも弱い存在に気付く。そしてその存在のために動く。それが自分の幸せにもなることを知る。人を助けること・人に教えること。それは自分自身が助けられることであり自分自身が教えられることである。
どうしてそれをもっと教えようとしないのか。長田先生の訴えに会場中が深く考えさせられた。
長田 百合子先生
●教育夏まつりにかける思い
もっと学生と話がしたかった。学生とは本音で向き合える。次は何人でも何十人でも学生を集めて、何時間でも何十時間でもトコトン話し合いたい。
●今の教育に対する思い
教育というのは本気でやらないとダメだ。だから大人は腑抜けたことを言っていてはいけない。本音でぶつかれるカッコいい大人がもっと増えないと教育はダメになる。
プロフィール:
有限会社塾教育学院代表、日本教育再興連盟理事。
1954年生まれ。補習塾経営をベースに、いじめや不登校、非行、引きこもりなどで悩む家庭を、親の意識改革と子供の訓練の両面から支援。栃木県教育委員会生涯学習課特認講師。
文責:辻本






