学生×小島貴子 「社会に対する受験の意味」 場所:1階音楽室
イントロダクション
受験と社会がどう結びつく?
企画の概要
「志望した学部に入れなかったのは失敗なの?」「やりたいことが見つかってないのに大学へ行く必要がある?」「受験って本当に平等なの?」と日本の教育を受ける若者にとって身近である「受験」に対して学生から疑問の声があがる。
大学生4人、フリーター1人と小島氏のパネルトーク。「受験」だけでなく、大学卒業後、社会に出てから求められる『生きる力』をテーマに語られていた。時折、参加者に意見を求める場面もあった。
受験の意味を問おうとするパネラーの学生に対して、受験の意義を問うのではなく、受験の先にあるものは何かを学生に伝えるべき、と小島氏。受験では、個性は排除され学力が重視されている。そこで、各個人に内在している能力が無視されるのはもったいないが、日本教育のシステムを変えるのは難しいと言う。
大学と社会では、『生きる力』が求められると小島氏は言う。小島氏は七並べに例えて『生きる力』を語っていた。大学や社会は七並べの6や8のカードにあたり、ステップアップには欠かせないものである。いくら、1や12などのカード(突出したスキル)を持っていても社会で通じないという。従って、大学と社会で培われる『生きる力』が必要なのだ。
「教養」と「常識を疑い、問いを立てる能力」が『生きる力』にあたると小島氏は言う。日本人は、たとえ英語を話せたとしても、日本のことを知らなさすぎる。また、情報を鵜呑みにしていて、疑う気持ちが薄れている。教養を常識として身に付けつつも、あたりまえだと思われていることを打ち破る力が必要だと言う。
もともとのテーマであった「受験」から少し話題は離れたが、パネラーと参加者が『生きる力』の必要性に納得したムードの中、このパネルトークは締め括られた。
参加者の声
● 短い中でも考えさせられるお話でした。現代の子どもは恵まれすぎているという話がありましたが、今の子どもにはハングリー精神を学ぶ場としての受験は必要ではないかと思います。受験における苦労は、人間の成長において必要なことではないでしょうか。
● 若い人でも、生まれたときから満足できる状態なので、競争としての受験は必要だと思います。ただ、(大学)入学後の教育は変える必要があると思います。
● 私は教職を目指しているけれど、子どもは自分のことが好きではなく、自分を認めてもらいたい願望が強い。自分もそうだった(子どもの頃は認めてもらいたかった)ので、それを認めてあげられる教師になりたいと思いました。
小島 貴子氏
今回のパネルトークで、予想以上に社会に不安を抱いている若者が多いと感じたという。抽象的な社会に不安を感じる若者に、情報は事実とは限らない、社会の情報を共有し自ら体験してほしい。小島氏にはそんな思いがある。
プロフィール:
コオプ・教育コーディネーター、立教大学大学院准教授。
1958年生まれ。キャリアカウンセラー、若年者、女性、中高年とあらゆる年代の就職支援を行う。埼玉県庁在籍中に職業訓練生の就職支援を行い、7年連続で就職率100%を達成。
文責:関根






